ドルの語源・由来

ドルは、かつてボヘミア(チェコ)の「Joachimsthal(ヨアヒムスターレル・ヨアヒムの谷)」という銀の鉱山で鋳造された銀貨「ヨアヒムスターラー(Joachimsthaler)」の名に由来する。
「ヨアヒムスターラー」は、略して「タラー(taler)」と呼ばれ、そのオランダ語形「ドルラル(dollar)」が江戸末期に日本に入り、略されて「ドル」となった。
明治初期頃までは、日本でも「ドルラル」と呼ばれていた。
「dollar」の英語発音が「ダラー」で、普通、ドルはアメリカドルを指すため、「ドルラル」は「dollar(ダラー)」の日本語読みとされたり、「ドル」は「ダラー」の変化した語と言われることもあるが、上記のとおり、オランダ発音の「ドルラル」から下略で「ドル」になった語である。
ドル記号の「$」に似た漢字であることから、「弗」の字が当てられるようになったのは、明治以降のことである。
また、「ドル箱」というように、日本円など他の通貨であっても、「ドル」は「お金」を表す言葉として使われることもある。

出典:ドル – 語源由来辞典

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