豹変は、『易経(革卦)』の「君子豹変す、小人は面を革む(あらたむ)」に由来する。
これは、豹の毛が季節によって抜け替わり、斑紋が鮮やかになるように、徳のある君子は過ちを改めて善い方に移り変わるが、小人(徳のない人)は表面的に改めるだけで本質は変わらないといった意味である。
つまり、豹変は良い方向へ変化することを言った言葉だが、現在では悪く変わる意味で用いられる。
豹変が悪い方に変化する意味となったのは、「小人は面を革む」の意味まで含めたというよりも、「豹」という動物の恐ろしいイメージから連想させたものと思われる。