ひげの語源には、「ホホゲ(頬毛)」が転じて「ヒゲ」になったとする説。
魚のヒレのように生えることから、「ヒレゲ(鰭毛)」が転じて「ヒゲ」になったとする説。
へりにある毛なので、「ヘゲ(辺毛)」「ヘリゲ(辺毛)」の意味とする説。
口の周りにあることから、「ヒラクケ(開毛)」の意味とする説。
「ひ」は朝鮮語で「口」を表す「ヒ(ip)」に由来し、「ヒ(口)」の毛で「ヒゲ」になったとするなど諸説あるが未詳。
「頬毛」や「鰭毛」の説は、頬のヒゲのみを表しているため考え難いが、元々、ヒゲが頬に生える毛のみを表していたと特定できれば、このいずれかの説で良いであろう。
あごや頬も含めたヒゲという点からすれば、口の周りに生える毛「ヒラクケ(開毛)」の説が良いが、「口」をあえて「開く」と表現するとは考えられない。
口の周りに生える毛という意味では、「くちびる」の語源とも通じることから、「ヘゲ(辺毛)」「ヘリゲ(辺毛)」の説が良い。
漢字は主に「髭」が用いられるが、漢字によって表す箇所が異なり、「髭」は「口ひげ」、「鬚」は「あごひげ」、「髯」は「頬ひげ」と書き分けられる。