肌は体の内から端にあることから、「はた(端)」や「はて(果)」の意味からであろう。
「皮」も体の表面を覆っているものであるが、肌は表面上見える内側までを指すことが多く、それを覆う薄いものを「皮」と言うことが多い。
これは、「肌」が体の内から外に向かって端にあるもので、「皮」が外から見て内を覆うものと考えられたためではないだろうか。
「姉御肌」など「気質」や「気性」といった「中身」を表すのに対し、「皮」は「化けの皮」など「剥がれるもの」「覆っているもの」として表現されるのも、内から外に向かって生まれた言葉と、外側から見て生まれた言葉の違いが関係しているように思われる。
また、「肌」は「はだへ(はだえ)」とも言い、「へ(え)」は「辺」「方」の意味で、「はだへ」は「端辺(果辺)」「端方(果方)」と考えられるため、はだの語源は「端」や「果」からとみて良いであろう。