カニの語源には、甲が赤いところや茹でると赤くなるところから、「カニ(甲丹)」「カニ(殻丹)」の意味。
甲が堅くよく逃げるところから「カタニゲ(堅逃)」の略。
能力を兼ね具える意味の「かぬ」の変化。
カニは、海よりも川蟹の例が古くから見られることから、「カハニハ(河庭)」が変化したなど諸説ある。
しかし、漢字の「蟹」の古音は「カイ」なので、和語ではなく漢字の音変化と考えるのが良いであろう。
漢字の「蟹」は中国からであるが、中期韓国語でも「カニ」に似た発音をしている。
更に遡れば、「カニ(カイ)」に類似した発音はアジアの各地で見られ、元となった地域の特定は難しい。