びっくりの語源は、第一次世界大戦でドイツが負けた際、ドイツ人捕虜が「Wirklich(本当に?)」と叫んだことからとする説が、テレビのクイズ番組で取り上げられ広まった。
しかし、既に室町時代には見られる語なので、ドイツ語に由来するはずがない。
びっくりは、驚くさまのほか、わずかに動くさまを表し、「びくり」が促音化した語である。
「びくびく」「びくっと」「びくともしない」など「びく」の付く語は、かすかな動きを表す擬態語「びく(びくっ)」から派生したもので、「びっくり」が驚くさまを表すのも、驚いた際に小さく動くところからである。
びっくりの漢字には、意味からの当て字で「吃驚」や「喫驚」と書かれることもある。