斜めの語源・由来

斜めは、平安後期より漢文訓読文で見られるようになるが和文には見られず、当時は「なのめ(斜め)」が多く用いられた。
中世に入って「なのめ」の使用が減少したのに伴ない、「ななめ」の使用が増えており、「なのめ」が転じて「ななめ」になったと思われる。
「なのめ」の「なの」は、「なのか(七日)」の「なの」と同じ「七」のことで、七つ時が日の傾く頃であるところからといわれる。
ただし、「なのめ」は「傾く」の意味よりも、ありきたりなさまや、平凡なさま、いい加減なさまの意味で用いられているため断定は難しい。
山の上り下りを10とし、そのうち中間の5、6を峠とすると、7は下りで斜めになるところからといった説もあるが、斜めになっているのは下りだけでなく、他の数でも斜めと言えるので考慮しがたい。

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