ネムノキの語源・由来

ネムノキは、夜になると小葉が閉じて垂れ下がり、眠っているように見えることに由来する名。
古くは、「ねむる(眠る)」が「ねぶる」と第二音節が「ぶ」であったように、ネムノキも「ネブ(ネブノキ)」「ネブリ(ネブリノキ)」と呼ばれていた。
中古末から中世にかけて第二音節が「む」に変化し、「ネム」「ネムノキ」と呼ばれるようになった。

ネムノキの漢字「合歓木」の「合歓(ごうかん)」は、男女が共寝すること、喜びを共にすることを表す言葉である。
「合歓」が用いられた理由は、葉がピッタリとくっつき、男女が共寝する姿に似るためか、不機嫌になった夫にネムの花を酒に入れて飲ませると機嫌が良くなるという中国の伝説から、「家族が仲良くなる」「喜びを共にする」という意味で「合歓」が用いられたと考えられる。

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