手の語源には、「とり(取・執)」の約転。「いで(出)」の意味。「たべえ(食得)」の意味。「とらえ(捕)」の意味。「はて(果)」の上略など諸説ある。
「手」の字音は、漢音が「シュウ」、呉音が「シュ」で、物を「取・執(しゅ)する」。
つまり、「手」の漢字は「(物を)とる」の意味や、「守(とられぬよう持つ)」「受(しっかり持つ)」といった意味からきている。
必ずしもではないが、手は人間にとって昔から重要な部分であるため、「て(手)」の語源と漢字の由来が似ることは考えられる。
漢字の由来からすれば、「て(手)」の語源は「とり(取・執)」の約転とする説が良いであろう。