春一番は、古くから石川県能登地方・三重県志摩地方より西の地方で船乗りが使っていた言葉が、気象用語として使われるようになったもの。
船乗りが「春一番」と呼ぶようになったのは、強風による漁師の遭難に由来するという。
それは、安政6年(1859年)3月17日(新暦)、長崎県五島沖に出た漁師53名が春の強風に遭い、全員遭難してしまった。
そこから、長崎県郷ノ浦町の元居地区では、春に初めて吹く強い風を「春一」や「春一番」と呼ぶようになったというものである。
郷ノ浦町内の岬には、「春一番の塔」が建てられている。