風呂の語源にはいくつかの説があります。
1.「室(むろ)」からの説:
風呂の語源は、物を保存するために地下に作った部屋の「室」からきているとの説があります。
2.「風炉(ふろ)」からの説:
また、茶の湯で湯を沸かすための「風炉」が語源であるとする説も存在します。
3.「湯室(ゆむろ)」からの転じた説:
さらに、「湯室」が転じて「風呂」になったとする説もあります。
風呂は平安時代末から存在し、初めて蒸気を用いた蒸し風呂が現れました。江戸初期には湯をはって浴槽につかる形式の風呂が登場し、「湯屋」「お湯殿」といった呼び名で「風呂」と区別されていました。
風呂の正確な語源は不明ですが、使用された形式を考慮すると、「湯室」の説が難しい一方で、お茶の「風炉」も「湯」を主に考えると難しいため、「室」の説がやや有力とされています。