一張羅の語源・由来

一張羅は「一挺蝋(いっちゃうらう)」が訛った語。(「いっちゃうらう」は現代仮名では「いっちょうろう」)
一挺蝋とは、まだろうそくが高価なものであった時代、予備のない一本だけのろうそくをいった言葉である。
そのため、現代でも「一張羅」を「一丁蝋燭(いっちょうろうそく)」という地方がある。
この「一挺蝋」から、江戸末期には「たった一枚の羅(うすぎぬ)」という意味で、「一張羅」が用いられるようになった。
さらに、一枚しかない衣服の意味から転じ、持っている衣服の中で一番よいものも「一張羅」と言うようになった。

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