ギロチンの語源・由来

ギロチンは、フランス革命の頃、国民議会議員で医師でもあったJ. I. Guillotin(ジョゼフ・ギヨタン)の名に由来する。
当時の斬首刑には斧や刀が使われていたが、未熟な死刑執行人の場合、一度で斬首できず、何度も斬りつけることになるため、受刑者に多大な苦痛を与えていた。
そこでギヨタンは、受刑者の苦痛を軽減させられるようにと、首を切断する処刑道具の使用を提案したのである。
彼の名前から、この処刑台は「Guillotine(ギヨチーヌ)」と呼ばれ、ドイツ語読みで「ギロチン」となった。
ギヨタンをギロチンの「考案者」と記すものもあるが「提案者」が正しく、ギロチンのような装置はそれ以前からあった。

フランスでは、ギロチンが1792年4月25日に死刑執行具として認められた。
ギロチンは苦痛の軽減を目的としたものであったが、フランス革命後の恐怖政治で多くの者が処刑されたため、恐怖政治のシンボルとして恐れられた。
その後もフランスでは、死刑執行にギロチンが使用され、死刑制度が廃止される1981年9月まで使われていた。

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