丁稚の語源は諸説あり、「弟子」が変化した「でっし」の転じた語とする説。
若者や身分の低いことを意味する漢語「丁稚(ていち)」が転じたとする説。
小さいものであることから、すごろくで二つのサイコロの目が共に「一」になる意味の「重一・調一・畳一(でっち)」が転じたとする説がある。
一般に漢字で「丁稚」と書くため漢語の説が有力だが、「丁児」「調市」「童奴」と書かれた例も見られるため、漢語の転とは言い切れない。
すごろくも関連性が薄いことから、「弟子」の転に漢語を当てたとするのが良い。
「丁稚」は主に上方で使われていた言葉で、江戸では「小僧」と呼ばれていた。