河童の屁の語源には、「木っ端の火」が転訛したとする説と、河童が水中で屁をしても勢いがないことから、取るに足りないことの意味になったとする説がある。
木っ端の火は、取るに足らないことや、たわいもないことなど、河童の屁と同様の意味で使われており、その語源も定まっているため、「木っ端の火」の転化説が妥当である。
後者の説は、河童が水中で屁をしたことを想定し、その勢いがないことまで考え、取るに足りないことの意味に繋げている点で無理がある。
また、簡単にやってのけるという意味には繋がらない。
河童の屁を「屁の河童」と反転させる言い方は、江戸時代後期頃、言葉を反転させるのが流行したことによる。