たわけ者の由来と俗説の真実 – 「戯け」の本来の意味とは?

たわけ者の「たわけ」は、戯く(たわく)という動詞の連用形で、「ばかげたことをする」「ふざける」などを指します。これが名詞となり「戯け」となり、漢字では「戯け者」と書かれます。
たわけ者には「田分け」を語源とする俗説が広く知られています。この説によれば、遺産相続の際に子供の数で田畑を分けると、代を重ねるごとに各々の土地が狭くなり、収穫が少なくなります。その結果、家系が衰退するとして、このような愚かな行為を行う者を「田分け者(たわけ者)」と呼んだと言われています。
しかし、この俗説は「戯け」の本来の意味を無視しているため、信じて広める人が「たわけ者」とされています。

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