「青天の霹靂」の「青天」は、雲ひとつない澄んだ青空を指します。一方で、「霹靂」は突然かみなりが鳴ることを意味します。これらの言葉が組み合わさり、「澄んだ青空に突然かみなりが鳴る意味から、予想外のことが突然起こること」を表すのが「青天の霹靂」となります。
この表現の由来は、中国南宋の詩人である陸游(りくゆう)が『九月四日鶏未鳴起作』の中で、「青天、霹靂を飛ばす」と表現したことにあります。具体的には、病床に伏していた陸游が突然起き上がり、筆を走らせた勢いをかみなりにたとえたものです。元々は筆の勢いを表す言葉であった「青天の霹靂」が、後に予測できない出来事が突然訪れる意味を含む表現として広まりました。