のるかそるかは矢師の矢作りに由来する言葉で、「のる(伸る)」は「長く伸びる」や「真っ直ぐ伸びる」の意味で、「そる(反る)」は「後ろに曲がる」を意味する。
矢師が矢を作る時、「のため型」と呼ばれる竹の曲がりを直す物に入れ、竹を乾燥させる。
そこから取り出した竹が、真っ直ぐに伸びていたら矢として使えるが、少しでも曲がっていたら使い物にならず、捨てなければならなかった。
矢師が「のるかそるか(真っ直ぐ伸びるか曲がるか)」と、成否を気にしながら竹を取り出したことから、運を天に任せて思いっきりやることを「のるかそるか(伸るか反るか)」と言うようになった。
物を賭けて勝負を決めることを「賭る(のる)」と言うことから、勝負的な意味合いが強まったともいわれる。