ハスカップの特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、種類や仲間など、知っておきたいハスカップの基礎知識。
ハスカップの特徴
ハスカップとはスイカヅラ科の、樹上の実を食用とする果実です。
日本では冷涼な北海道で収穫され、名前の由来はアイヌ語の「ハシカプ」(枝の上にたくさんなるもの)とされています。
その栄養価から、古くより「不老長寿の果実」と呼ばれアイヌ人に親しまれたようです。
もともとサハリンやシベリアなどの寒冷地に源流をもつ植物の種を、渡り鳥が運んで渡来したといわれています。
皮が薄くて水分が多いハスカップは、食べると甘みと強い酸味が口いっぱいに広がります。ハスカップの実は非常にやわらかく潰れやすいため、流通のほとんどが冷凍か加工品です。
ハスカップの栄養・効能
ハスカップが不老長寿の果実といわれるのは、ビタミンEを豊富に含む点にあります。
ビタミンCとビタミンEを一緒に摂れるので、互いに補い合って作用することで強い抗酸化作用が期待できます。
また日本人に不足しがちな栄養素と言われる、鉄分やカルシウムも持つ優秀な果実です。
ポリフェノールの一種、アントシアニンといえばブルーベリーが有名ですが、ハスカップはブルーベリーの3倍以上を含有します。目の機能改善及び眼精疲労予防にも効果があり、まさに全身を若々しく保つ優れた果実といえるでしょう。
ハスカップの選び方
粒がふっくらと大きく、黒紫色に濃く熟れているものが完熟したハスカップです。表面にある白い粉はブルームと呼ばれ、果実の水分蒸発や病気を防ぐ効果を持ちます。そのためこの粉があるものを選んだ方が鮮度が保たれたハスカップです。
しかし生のハスカップの流通は、生産地の北海道でさえも直売所でたまに見かける程度であるといいます。
ハスカップの保存方法
生の保存は難しいため、手に入ったら新鮮なうちに食べましょう。
ハスカップの旬の時期
5月中旬から6月中旬にかけて花をつけ始め、7月中旬が旬です。5月中旬から6月中旬にかけて花をつけ始め、7月中旬が旬です。
ハスカップの加工品
多くはワイン、お菓子、ジャム、ジュースなどに加工され、北海道の特産品となっています。
ハスカップの種類や仲間
ゆうふつ、トカチカップ、ゆうしげ、あつまみらいなど。