数の子の栄養基礎知識

数の子の特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品など、知っておきたい数の子の基礎知識。

数の子の特徴

数の子とはニシンの卵巣を食用としたものです。
独特の渋みや苦み、そしてプチプチとした食感が特徴で、小さな卵がたくさん付いている様子から子孫繁栄の願いをこめてお節料理に使われます。
かつては北海道でニシンは大漁でしたが近年は漁獲量が少なくなり、現在は主にカナダやアメリカ、ロシアから冷凍で輸入されています。
ニシンは頭が角ばったイワシのような姿から「かどイワシ」と呼ばれていて、数の子という名は「かどの子」から転じたと言われています。
塩抜きする場合一気に抜こうとすると旨味も一緒に抜けてしまうため、塩分濃度1%の塩水を何度か替えながら数の子を漬けてゆっくり塩抜きするとよいでしょう。

数の子の栄養・効能

数の子にはDHA・EPAが豊富に含まれており、脂質代謝を改善する効果からコレステロール値を下げたり、血液をサラサラにして血栓を予防したりする効果が期待されます。
魚卵ということでプリン体を気にするひとも多いかと思いますが、食品100g中にプリン体50mgと『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』では極めて少ない食品の部類に属します。
コエンザイムQ10 と呼ばれるビタミンEのように脂質に溶けるビタミン様物質も含まれ、細胞の酸化を防ぐとされます。

数の子の選び方

天然物は貯蔵すると色が濃くなり飴色っぽくなります。そのため不自然に黄色っぽいものは、漂白されている恐れがあるため避けましょう。

数の子の保存方法

塩抜きした数の子は丁寧に薄皮を除き、適量の酒で洗うことで日持ちしやすくなります。

数の子の旬の時期

加工されて通年手に入りますが、ニシンの産卵期である3~4月が旬です。

数の子の加工品

松前漬け、子持ち昆布など。

出典:数の子の基礎知識 – 食品食材栄養事典

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