烏龍茶の特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、種類や仲間など、知っておきたい烏龍茶の基礎知識。
烏龍茶の特徴
烏龍茶とは、ツバキ科の「カメリア・シネンシス」という植物の葉から作られたお茶です。緑茶や紅茶と同じ茶葉から作られ、不発酵が緑茶、半発酵が烏龍茶、完全発酵が紅茶と、発酵度合いで区別しています。
茶葉の香り成分である「テルペン類」は、半発酵のときがもっとも引き出されやすいとされます。どのタイミングで発酵を止めるかは長い経験によって左右されると言われ、良質な烏龍茶を作るには高い技術が伴います。
主に中国の福建省および台湾で生産されています。もとは中国皇帝に献上するための香り高いお茶として作られ、そのため烏龍茶は別名「香りのお茶」と呼ばれます。
台湾茶のほとんどが烏龍茶であり、産地で呼び方を区別しています。
烏龍茶の栄養・効能
お茶に含まれるカテキンは、発酵する過程で結合していくとされ、「烏龍茶ポリフェノール」という成分を形成します。
烏龍茶ポリフェノールの効能は研究が進められていますが、中性脂肪を燃焼させコレステロールをコントロールするなどの研究結果が報告されています。
カテキン含量は煎茶に比べ少ないですが、カフェインを含んでおり、利尿作用や抗酸化作用、消化促進に効果が期待できます。
烏龍茶の選び方
茶葉が丸まり、適度に水分を含んでいるものがよいでしょう。
烏龍茶の保存方法
高温多湿を避け冷暗所で保存します。茶筒など密閉できる容器に入れて酸化を防ぎましょう。
烏龍茶の旬の時期
4~9月の間で春茶、夏茶、暑茶、秋茶と呼ばれ、それぞれ風味や香りが異なります。台湾茶には冬摘みとして10月頃に旬を迎える品種もあります。
烏龍茶の種類や仲間
文化包種、黄金桂、水仙、東方美人、高山茶、凍頂烏龍茶、鉄観音茶など。