生姜の栄養基礎知識

生姜の特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、種類や仲間など、知っておきたい生姜の基礎知識。

生姜の特徴

生姜とは、世界中で使われていショウガ科の香辛野菜です。
日本には中国から伝わり、古くから漢方薬や香辛料として使われてきました。
肥大化した地下茎を食用とする生姜は、「根生姜」と新芽が出始めたものを葉がついたまま収穫する「葉生姜」に分けられます。
根生姜のうち、夏に収穫した直後のものを「新生姜」、貯蔵したものを「ひね生姜」と呼びます。
一年中流通している生姜は「ひね生姜」です。

生姜の栄養・効能

生姜の栄養成分では特に目立つものはなく、カリウムなどのミネラル類と少量のビタミン類が含まれる程度です。
しかし、生姜で注目すべきは栄養価よりも、辛味成分や香り成分による優れた薬効です。

生姜の辛味成分はジンゲロールで、生の生姜に多く含まれますが、乾燥や加熱すると、ショウガオールという辛味成分に変化します。その他、ジンゲロンという辛味成分もあります。
これらの辛味成分には、血行促進や発汗の作用があり、体温が上昇するため、免疫力を高める効果もあります。
エネルギーの代謝や体脂肪の分解促進にも働くため、むくみの解消にも有効で、抗酸化力が高いため、生活習慣病や老化予防の効果も期待できます。
また、強い殺菌力があるため、魚などの生臭みを消したり、生ものの防腐にも役立ちます。

生姜の香り成分は数百種あるといわれます。
主な香り成分のジンギベレンやシネオールには、健胃や食欲増進、解毒作用、消臭作用、疲労回復などの効果があります。

生姜の選び方

生姜は皮に傷やシワがなく、ハリ・ツヤがあってなめらかなもの。こぶが等間隔なものを選びましょう。
皮がパサパサして乾燥した感じのものは避けた方が良いです。

生姜の保存方法

生姜を冷蔵保存する場合は、保存容器に入れ、生姜が浸るくらい水を注いで蓋をし、冷蔵庫の冷蔵室で保存します。2〜3日に水を入れ替えれば、1ヶ月程度の保存が可能。
生姜は品質が変わらないので冷凍保存も可能です。冷凍保存する場合は、丸ごとでも良いですが、使いやすい大きさに切ったり、すりおろしたものをラップに包んで冷凍した方が、すぐに使えて便利です。

生姜の旬の時期

新生姜の旬は6月から8月。ひね生姜は通年流通しています。

生姜の加工品

紅しょうが(酢漬け)、ガリ(甘酢漬け)、おろし生姜、ドライジンジャー(粉しょうが)、ジンジャーエール、生姜糖、冷やし飴、葛湯、ジンジャークッキー、ジンジャーブレッドなど。

生姜の種類や仲間

生姜の特徴に記載の分類以外に、生姜は大きさによって、大ショウガ、中ショウガ、小ショウガに分けられます。
大ショウガは晩生種で、代表品種はおたふく、印度。
中ショウガは中生種で、代表品種は三州(黄生姜)。
小ショウガは早生種で、代表品種は谷中、金時。
生姜の仲間には、ミョウガ、ウコン、カルダモン、ガランガルなどがあります。

出典:生姜の基礎知識 – 食品食材栄養事典

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