レモンの栄養基礎知識

レモンの特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、種類や仲間など、知っておきたいレモンの基礎知識。

レモンの特徴

レモンとはミカン科の果実。柑橘類の一種で、主に酸味や香りを楽しむ香酸柑橘類に分類されます。
酸味が強いため生食には不向きですが、果汁が清涼飲料水や料理、お菓子などに用いられます。
酸味のあるレモン類を別名「枸櫞(くえん)」といい、クエン酸はこれに由来します。
現在出回っているほとんどがアメリカのカリフォルニア産ですが、瀬戸内海沿岸地域を中心に国内生産された国産レモンも少しずつ増えています。
果皮は黄色いものが多いですが、国産レモンは緑色のものもあります。

レモンの栄養・効能

ビタミンCの含有量を「レモン何個分」とたとえるように、レモンはビタミンCの含有量が多く、柑橘類の中ではトップクラスです。
抗酸化作用のあるビタミンCは、風邪などの感染症を予防するほか、血管や皮膚の老化を防いだり、体内でコラーゲンの生成を促したり、メラニンの生成を抑えてシミを薄くするなどの働きがあり、美肌作りに役立ちます。
さわやかな酸味のクエン酸には、鉄やカルシウムなど、ミネラルの吸収率を高める働きがあり、乳酸などの疲労物質を素早く分解するため、疲労回復に有効です。
レモンに含まれる黄色い色素のエリオシトリンには、強力な抗酸化作用があり、糖尿病や高血圧を予防する効果や、発がん抑制効果が期待されます。
レモンの皮には、毛細血管を強くして動脈硬化の予防が期待できるポリフェノールのルチンや、がん予防に有効といわれる苦味成分のヘスペリジン、不安やストレスを和らげリラクゼーション効果のあるリモネンという香り成分も含まれています。

レモンの選び方

レモンは全体にムラがなく、ツヤやハリがあるもの。軽く押すと弾力があるもの。重みのあるものを選びましょう。
輸入レモンは防カビ剤や農薬が使われているものが多いので、皮も使う場合は、国産レモンかノーワックスの表示があるものを選びましょう。

レモンの保存方法

レモンは風通しのよい冷暗所か、乾燥しないようポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
カットしたレモンは乾燥しないよう、切り口をラップで覆い、野菜室で保存しましょう。

レモンの旬の時期

夏のイメージが強いレモンですが、国産レモンの旬は12月から3月です。
ハウス栽培や貯蔵などにより、流通はほぼ通年しています。
輸入品のレモンは通年流通しています。

レモンの加工品

レモン酢、レモンピール、レモンオイル、レモンジャム、レモンケーキ、レモンパイ、砂糖漬けなど。

レモンの種類や仲間

リスボン、ビアフランカ(ビラフランカ)、ユーレカ、ジェノバ、ポンテローザ、マイヤーレモン、サイパンレモン、スイートレモネードなど。

出典:レモンの基礎知識 – 食品食材栄養事典

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