菜花の特徴・種類、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期など、知っておきたい菜花の基礎知識。
菜花の特徴・種類
菜花とはアブラナ科アブラナ属のうち、食用とする花や茎を総称した呼称で、菜種、かぶ、白菜、キャベツ、ブロッコリー、からし菜、ザーサイなど多くの種類があります。
このうち、主に野菜として流通しているのは、菜種の花蕾と茎、葉を摘んだものです。
菜花には和種と洋種があり、いずれも緑黄色野菜に分類されます。
和種菜花(在来種)は、花蕾と茎を食用とします。江戸時代までは種子から菜種油を採取するために栽培されていましたが、明治時代以降に食用としても栽培されるようになりました。
洋種菜花は、茎と葉を食用とします。
どちらも、甘みとほろ苦さがあり、お浸し、和え物、汁物、漬物などにし、洋種菜花は炒め物にも利用されます。
菜花の栄養・効能
菜花には、ビタミンとミネラルが豊富に含まています。
特にビタミンCが多く含まれているので、コラーゲンの生成を助けたり、シミ・シワ・肌荒れの改善や、美肌効果が期待できます。
β-カロテンやビタミンE、辛味成分のアリルイソチオシアネートなど、ビタミンCとともに抗酸化作用のある成分が揃っているので、免疫力を高め、がん予防や老化防止も期待できます。
便秘改善に有効な食物繊維、ミネラルでは骨や歯を丈夫にするカルシウム、体内の余分なナトリウムを排出し高血圧を防ぐカリウムなども多く含まれています。
菜花の選び方
つぼみが開いているものは味が落ちるため、菜花はつぼみがかたく締まり、花が開いていないもの。葉や茎がピンと張り、色が濃過ぎず鮮やかなもの。軸は細めで、しおれていないもの。根もとの切り口がきれいでみずみずしいものを選びましょう。
菜花の保存方法
菜花は濡らしたキッチンペーパーなどに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。つぼみは2〜3日で開くので、早めに使い切るようにしましょう。
菜花は生よりも茹でてからの方が味が落ちにくいので、密閉容器に濡らしてかたく絞ったキッチンペーパーを敷き、水気を切った菜花を並べて冷蔵庫で保存してもよいです。
また、茹でた菜花は冷凍保存も可能です。
菜花の旬の時期
京野菜として知られる「寒咲花菜」は12月頃から出回りますが、一般的な菜花の旬は2月から3月です。