高野豆腐の特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、仲間など、知っておきたい高野豆腐の基礎知識。
高野豆腐の特徴
高野豆腐とは、豆腐を凍結・熟成・乾燥させた大豆製品です。
製造工程は途中まで豆腐とほぼ同じですが、凍結乾燥によって豆腐よりも煮崩れしにくくなっています。
スポンジ状でよく汁を吸うので煮物などに適し、乾燥しているため保存食品としても最適な食材です。
高野豆腐の栄養・効能
高野豆腐はタンパク質、脂質、カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラルが豊富で、豆腐の栄養分が凝縮されているため、より少ない量でバランスよく栄養成分を摂取できます。
タンパク質は1枚で1日分の約15%が補え、脂肪肝や認知症の予防効果が期待されるコリンも、豆腐より豊富に含まれています。
高野豆腐の脂質にはα-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)が豊富に含まれているため、アレルギー症状や脂質代謝の改善、高血圧や動脈硬化の予防効果が期待できます。
グリシニンや大豆サポニンも、血中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、消化がよく低カロリーで、食べ応えもあるため、ダイエットにおすすめの食品です。
高野豆腐の選び方
高野豆腐は、気泡が目立たず、きめ細かいものが良品です。
古くなった高野豆腐は脂質が酸化するので、茶色っぽくくすんでいるものは避けましょう。
高野豆腐の保存方法
高野豆腐は酸化しやすく、多孔質で臭いがつきやすいため、密閉容器に入れ、湿気のない冷暗所で保存しましょう。
高野豆腐の旬の時期
本来、高野豆腐は冬の寒気を利用して作っていましたが、現在はほとんどが工場生産で通年製造されているため、旬の時期はありません。
高野豆腐の仲間
豆腐、油揚げ、厚揚げ、がんもどき、豆腐よう、とうふちくわ、六條豆腐など。