いちごの特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、品種など、知っておきたいイチゴの基礎知識。
いちごの特徴
いちごとは、バラ科の多年草で、甘みがあるため果物に分類されますが、草本性の植物なので野菜に分類されることもあります。
江戸時代にオランダから長崎に伝わったため、「オランダイチゴ」とも呼ばれます。当時のいちごは観賞用で、栽培品種が伝わったのは明治時代です。
いちごの「実」と呼んでいる部分は、花托が肥大化したもので、植物学上は果実ではありません。
いちごの表面にあるツブツブが「痩果(そうか)」と呼ばれる種子で、植物学上ではこのツブツブの部分が果実にあたります。
いちごの栄養・効能
いちごは果物の中でも特にビタミンCが豊富で、粒の大きさにもよりますが10個程度で一日のビタミンCの必要量を摂取できます。
ビタミンCにはコラーゲンの生成を促するため、肌にハリやツヤを保ったり、吹き出物・シミ・そばかすなどの予防にも効果があるといわれています。
また、ビタミンCは抗酸化作用が強いため、老化防止や動脈硬化・風邪の予防に役立ちます。
いちごの赤い色素はアントシアニンで、これにも抗酸化作用があります。
この他、塩分を排出させる効果のあるカリウムや、水溶性食物繊維のペクチンも含んでいます。
ペクチンには整腸作用があるほか、血中のコレステロールを下げ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす働きがあります。
いちごの選び方
果実は全体的に濃い赤色で、ツヤがあり、ツブツブがハッキリしているもの。ヘタは濃い緑色でみずみずしく、先が立っているものが新鮮です。
ヘタの付近が白っぽくなっているものは避けましょう。
パックに入ったいちごは裏側もチェックし、傷んでいたり、果汁が出ていないか確認するとよいです。
いちごの保存方法
いちごは長持ちしないので、なるべく早く食べましょう。
保存する時は、ヘタを取らず、洗わずにラップに包んで冷蔵庫に入れます。
食べきれない場合は冷凍保存し、牛乳と一緒にミキサーにかけて、いちごミルクにすると良いです。
いちごの旬の時期
露地栽培では3月から5月が旬ですが、ハウス栽培が進歩してからは12月から5月に多く出回るようになりました。最盛期は2月から3月です。
いちごの加工品
ジャム、ジュース、シロップなど。
いちごの品種
とちおとめ、あまおう、紅ほっぺ、さちのか、スカイベリー、アイベリー、あきひめ、あかねっ娘、さがほのか、ゆめのか、もういっこ、やよいひめ、あすかルビー、ひのしずく、とよのか、女峰、章姫、福羽など。