「体幹」と「インナーマッスル」の違い

体幹とは、頭と四肢(両手と両脚)を除いた部分。つまり、胴体ことである。
また、胴体にある筋肉のことも「体幹」とも呼ぶ。
この筋肉を「インナーマッスル」と呼んだりするが、体幹にはインナーマッスルとアウターマッスルが存在する。

アウターマッスルとは、皮膚の上からでも触ることができる三角筋・大胸筋・腹直筋などの筋肉。
体の表面に近いところ、浅いところにあることから「表層筋」や「浅層筋」ともいう。
インナーマッスルとは、大腰筋・腸骨筋など、体の深部にある比較的小さい筋肉で、体の奥深いところにあることから「深層筋」ともいう。
インナーマッスルもアウターマッスルも、胴体に限らず、腕や脚などにも存在する。

つまり、体幹は筋肉のある「場所」、インナーマッスルは筋肉が存在する場所の「深さ」を表す。
「体幹を鍛える」といえば、胴体の筋肉(インナーマッスルとアウターマッスルの両方)を鍛えること。
「インナーマッスルを鍛える」といえば、体(体幹に限らず全身)の奥深いところにある筋肉を鍛えることである。

このように、体幹とインナーマッスルは全く違うものである。
しかし、コアマッスル(体幹にある筋肉)を「体幹」と呼ぶ時には、特に、体幹のインナーマッスルを指すことが多いため、一般には「体幹=インナーマッスル」として扱われている。

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