「おしるこ」と「ぜんざい」の地域ごとの違いと特徴

「おしるこ」と「ぜんざい」は、どちらも小豆を砂糖で甘く煮た和菓子ですが、これらを区別する方法は、関東と関西で異なります。

関東地方では、おしることぜんざいの違いは主に汁気の有無で判断されます。おしるこは、汁気が多くて流動的な小豆の甘い汁に餅や白玉団子を入れたものを指します。一方、ぜんざいは、汁気が少なく餅に餡を添えた状態のものをさします。

関西地方では、この区別は使う餡の種類に基づいています。こしあん(滑らかな餡)を使用した汁気のある甘い汁に餅や白玉を入れたものをおしること呼び、粒あん(状の餡)を使用したものをぜんざいと称します。関西では、汁気のないものは「亀山」や「金時」といった別の名前で呼ばれることがあります。

関東では、餡の種類による区別も一部で行われており、こしあんを使用したものを「御膳汁粉」、粒あんを使用したものを「田舎汁粉」と呼ぶことがあります。また、「小倉汁粉」という表現もあり、こしあんと砂糖で煮た小豆粒を使ったものを指すことが一般的ですが、地域によっては粒あんを使用したおしるこを指すこともあります。

参考:「おしるこ」と「ぜんざい」の違いとは

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