「修正」と「訂正」は、どちらも何かを改めることを指しますが、その使用場面や印象に違いがあります。
修正は、何かが間違っているとは限らず、不十分であったり、改善の余地がある場合に使われます。これは、文章、プラン、方針、デザインなど、さまざまな領域に適用され、一般的には比較的軽い改善や調整を意味します。たとえば、「計画の修正」や「デザインの修正」という表現が使われます。
訂正は、明確な誤りや間違いを正す行為を指します。これは主に文章や計算、発言の間違いを指し、誤りを認めてそれを直す場合に用います。例えば、「誤字の訂正」や「計算の訂正」などの表現が一般的です。
自分のミスを認める場合、「訂正いたします」という表現は、誤りを素直に受け入れる意思を示し、謝罪の意図をより強く伝えることができます。一方で、相手のミスを指摘する場合は、「修正してください」と言う方が、少し柔らかい印象を与えることができます。
また、修正は方向転換や意見の変更など、広い範囲で用いられることが多いのに対し、訂正は主に文字や発言の誤りに限定される傾向があります。例えば、「軌道修正」は用いられますが、「軌道訂正」とは通常言わないため、文脈に応じて適切な言葉を選ぶことが重要です。