ピーマンとパプリカは、どちらもナス科トウガラシ属である。
植物学では、それよりも明確な分類・定義がされておらず、非常に曖昧なものである。
イメージとしては、パプリカは赤色や黄色・オレンジなどカラフルで、ピーマンは緑色一色。
ピーマンは小さく苦味があるもので、パプリカは大き甘みがあるものなどと分けられる。
しかし、ピーマンより小さいパプリカ、パプリカより大きいピーマンもある。
一般的に「ピーマン」といえば緑色だが、「カラーピーマン」と呼ばれる赤色や黄色のピーマンもあり、パプリカには緑色のものもある。
また、赤ピーマンはパプリカのように甘い。
このように、ピーマンとパプリカは、色や大きさ、味の違いで区別することはできないのである。
ピーマンとパプリカを区別する方法は、果肉の厚さと形の違いぐらいしかない。
果肉が薄くて細長いものがピーマン、果肉が厚くてリンゴの形に近いものがパプリカである。
ピーマンとパプリカは、栄養素も基本的には同じで、ビタミンCやカロテンを多く含むが、含有量はパプリカの方が圧倒的に多く、栄養価が高い。