「いかす」の漢字には、「生かす」と「活かす」の2つが存在します。この2つの言葉は微妙な違いがあり、使い分けに注意が必要です。
生かすは、死にかけたものを生き返らせる、生命を保たせるなど、生命に関することを表します。例えば、救急措置や医療で使われ、命を守る行為を指します。一方、「経験を生かす」といった表現は、過去の経験を有効に活用するという意味で用いられます。
活かすは、能力や特性に関することを表します。例えば、仕事や学習の中で得たスキルや知識を有効に使う場合、「経験を活かす」と表現されます。公用文では「生かす」が正式ですが、非公式な場では「活かす」がよく使われます。
ただし、公用文や履歴書などで「経験をいかす」と書く場合は、「生かす」の漢字を使用するか、「活用する」といった言葉に置き換えることが求められます。公用文でない場合は、「生かす」と「活かす」の漢字を使い分けることで、意味を明確に伝えることができます。