「重体」「重傷」「軽傷」の意味と違い – ケガの程度と治療期間の解説

「重体」「重傷」「軽傷」は、ニュースや報道で頻繁に聞かれる言葉で、それぞれ異なるケガの程度を示しています。これらの表現は、治療を要する期間や症状の深刻さに基づいて用いられます。

まず、「重傷」は、命に別状はないものの、深い傷や重篤なケガを指し、その治療には全治30日以上かかるものを指します。一方で、「軽傷」は比較的軽微なケガで、全治30日未満で回復するものを指します。言い換えれば、「全治2カ月の重傷」はあっても、「全治2カ月の軽傷」は存在しません。

「重体」は生命の危機に関わる場合に使用されます。例えば、「意識不明の重体」といった表現がこれに当たります。重体の場合は生死にかかわるため、「全治◯カ月の重体」とは表現されません。

治療期間が重傷ほど長くないものの、軽傷ほど軽いわけでもない場合、そのケガは「中傷」と呼ばれます。ただし、中傷は通常、軽傷よりもやや深刻な症状を指すため、細かな区別が必要です。中傷の表現は他人の名誉を傷つける意味合いもあるため、「中傷」を「軽傷」と表現することが一般的です。

参考:「重体」「重傷」「軽傷」の違いとは

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