江戸時代、ぼんぼりは主に「ぼんやりとしてはっきりしないさま」「物がうすく透いてぼんやり見えるさま」などの意味で使われていた。
そのため、「ぼんぼりと灯りが見える灯具」の意味でついた名前と考えられる。
ぼんぼりを漢字では「雪洞」と書くが、「せっとう」とも読む。
「雪洞(せっとう)」とは、「風炉(ふろ)」と呼ばれる茶の湯を沸かす道具を覆もののことで、木や竹の枠に白紙を張り、一部に小さな窓をあけたものである。
雪洞の語源は、雪の洞穴に見立てたことによる。
この雪洞(せっとう)の形をヒントに作られたものが「ぼんぼり」なので、漢字で「雪洞」と書くようになった。
また、「ぼんぼり」のことも「せっとう」と呼ぶことがある。