はずは、本来、弓の両端の弦の輪をかける部分や、矢の端の弓の弦を受ける部分のことである。
このうち、矢のはずは弦とぴったり合うようになっていることから、当然そうなることを「はず」と表すようになった。
この意味での使用は、中世末期頃より見られる。
弓や矢の「はず」は端にあるものなので、「はずれ(外れ)」や「はすえ(端末)」に由来すると考えられる。
両者を区別するため、弓のはずは「弓弭(ゆみはず)」と言い、矢のはずは「矢筈(やはず)」と言う。
当然であることを示す「はず」は、矢筈に由来することから、漢字では「筈」と書く。