たなごころの語源・由来

たなごころの「た」は、「て(手)」の交替形。
「手」を「た」という言葉には、「たむけ(手向け)」や「たおる(手折る)」などがある。
「な」は「の」にあたる連体助詞で、「たな」は「手の」を意味し、たなごころは「手の心」を意味する。
「心」には、「うら(心)」と同源の「裏」の意味や、「中心」の意味がある。
そこから、たなごころ(手の心)は、「手の裏」や手の中心である「手のひら」を表している。

漢字の「掌」の「尚」は、「向(まど)」と「八印(発散する)」からなり、窓から空気が上に広がるさまを表す字である。
「手」と音符「尚」からなる「掌」は、平らに広げた手のひらを表している。

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