メンマは、丸松物産創業者 松村秋水が戦後に考案した名前である。
日本では元々「支那竹」と呼んでいたが、台湾政府から「台湾産なのに支那竹とはどいういうことだ」と抗議を受け、「麺(ラーメン)の上に載せる麻竹」の意味で「メンマ(麺麻)」と命名した。
丸松物産は商標登録しようとしたが、当時著名だった整髪料の「メヌマポマード」と名前が類似しているとして認められなかった。
1968年に桃屋が商品名として採用し宣伝したことで一般にも広く普及し、「メンマ」は「支那竹」にかわる一般名称になっていった。
メンマの語源には、中国語で麺の具を意味する「麺碼児(ミエンマール)」が変化したという説もある。
しかし、中国語で料理の具材を意味する「菜碼」という言葉はあるが、麺の具材を「麺碼児」と称した例はない。
そもそも、ラーメンの具にメンマ(支那竹)を使うのは、日本の中華そばが発祥であるため、メンマが中国語に由来することは考えられない。
中国語で「メンマ」は「干笋(カンスン)」という。