消息の「消」は「消える」「死ぬ」、「息」は「生じる」「生きる」を意味する。
本来、消息は盛衰(衰えることと盛んになること)、変化や移り変わりを表し、そこから、人や物事の動静などを意味するようになった。
さらに、そのような様子を人に知らせることから、手紙を書くことや連絡も意味するようになった。
「消息を絶つ」「消息不明」と言えば、連絡が途絶えて行方や現状が分からない状況を表す。
現代では使われないが、古くは他家を訪れて来意を告げることや案内を乞うこと、考えていることを口で表現することの意味でも、「消息」が使われていた。