修羅場の「修羅」は、「阿修羅」の略。
阿修羅は、仏法を守る善神である帝釈天と戦う悪神。
その阿修羅と帝釈天が戦う場所を、仏教では「修羅場(しゅらじょう)」と言う。
そこから、戦いの激しい場所や血生臭いことが行われる場所を「修羅場」と言うようになった。
人形浄瑠璃や歌舞伎、講釈などでも、戦いの激しい場面を「修羅場」と言うようになり、講談では「しらば(ひらば)」などと呼ばれた。
現代では、男女間での激しいトラブルを表す語としても多く用いられ、「修羅場る」などと動詞化して、そのような場面になることも表すようになった。