アジの特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、種類や仲間など、知っておきたいアジの基礎知識。
アジの特徴
アジとはイワシ・サバ・サンマなどと並ぶ青魚の代表格です。
アジ科の魚には多くの種類がありますが、日本で単に「アジ」といった場合は「マアジ」を指します。
マアジにはキアジとクロアジがあり、漁獲量が多いのは沖合いに生息するクロアジですが、味がよいのは沿岸のキアジといわれています。
アジは、刺身やたたき、焼き魚、煮魚、酢の物、唐揚げ、フライ、ムニエル、干物など幅広く利用できます。
アジの栄養・効能
アジは低カロリーですが、栄養成分の約20%がタンパク質で、必須アミノ酸をバランスよく含んでいるので、ダイエットに最適な食材です。
アジのおいしさは、アミノ酸の一種であるうま味成分のグルタミン酸やタウリンによるものです。中でもタウリンはサバやサンマよりも多く含まれており、心臓や肝臓の機能を高める効果が期待できます。
アジは他の青魚に比べて低脂質ですが、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は十分に含まれています。特にEPAが多いので、血液をサラサラにして、血中の中性脂肪やコレステロールを減少させる効果が期待できます。
骨粗しょう症予防に役立つカルシウムやビタミンB2なども豊富で、カルシウムは骨に、ビタミンB2は皮の部分に特に多いので、骨や皮まで残さず食べるとよいです。
その他、ビタミンA・B1・E、ナイアシン、カリウムなども多く含まれています。
アジの選び方
アジは目が黒く澄んでいて、エラが鮮紅色のもの。ヒレがピンと張っているもの。体側線に沿ってある「ぜいご(ぜんご)」と呼ばれる、鋭くてかたい突起状の鱗がくっきりし、尾の付け根までしっかり付いているもの。頭部や腹部が丸みを帯び、高く盛り上がっているものを選びましょう。
切り身のアジは、全体的にピンとした張りがあり、皮に光沢があるものを選ぶとよいです。
アジの保存方法
アジは内臓を取り除いてよく洗い、キッチンペーパーなどで十分に水気を拭き取ります。1尾ずつキッチンペーパーで包み、さらにラップに包んで、冷蔵庫のチルド室で保存します。
なるべく買った日に食べるようにしてください。
酢を利用した南蛮漬けやマリネなどは、冷蔵庫で1週間程度保存可能です。
ラップに包んで冷凍保存したアジは、2ヶ月程度はもちます。
アジの旬の時期
アジの漁獲量が多い時期は5月から12月ですが、特においしい旬の時期は5月から7月です。
アジの加工品
干物(開き干し、くさや、丸干し、みりん干し)
アジの種類や仲間
マルアジ、ニシマアジ、ムロアジ、シマアジ、メアジ、オアカムロなど。