大根の特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、種類や仲間など、知っておきたい大根の基礎知識。
大根の特徴
大根とは春の七草のひとつで、別名「すずしろ(清白・蘿蔔)」といいます。
日本人によく食べられており、国内生産量は野菜の中でもトップクラスです。
いくつかの種類がありますが、大きく分類すると「ヨーロッパ大根」「中国大根」「日本大根」の3種に分けられます。
日本大根だけでも数十種ありましたが、近年、市場に出回るものの多くは青首大根です。
主に食用とする根は淡色野菜に分類されますが、大根の葉は緑黄色野菜で、若葉を食用とする葉大根や、芽ばえのかいわれ大根も緑黄色野菜です。
大根の栄養・効能
大根の根には、デンプンを分解するアミラーゼやジアスターゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、脂質を分解するリパーゼ、発がん性物質を解毒するオキシダーゼなど、数種類の酵素が豊富に含まれています。
大根の葉には、β-カロテン、ビタミンCが多く含まれており、免疫力を高めるのに有効です。
その他、ビタミンK、葉酸、カリウム、カルシウムなども含んで栄養豊富なので、大根は根だけでなく葉も調理して食べるようにしましょう。
大根の選び方
大根は白くハリとツヤがあり、なめらかなもの。ひげ根の穴は少なめで、均一に並んでいるもの。ずっしり重いもの。
根がカットされたものは、断面が真っ白く、スが入っていないもの。
葉付き大根の場合は、葉が放射線状に広がり、色が鮮やかな緑色で、ピンとしているもの。葉が切り落とされている場合は、その断面が変色しておらず、みずみずしいものを選びましょう。
大根の保存方法
大根は葉から水分が蒸発し、スが入るので、葉付き大根の場合は、葉と根を切り分けて保存します。
根はラップに包み、葉はポリ袋へ入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。その際、根は切り口を上にして立てて保存しましょう。
大根の旬の時期
大根は通年流通しており、春大根や夏大根もありますが、11月から3月に収穫された大根は、寒さで甘みが増しています。
大根の加工品
切り干し大根、たくあん、糠味噌漬け、守口漬け、べったら漬け、味噌漬け、福神漬け、キムチなど。
大根の種類や仲間
青首大根、ラディッシュ(二十日大根)、紅芯大根、辛味大根、レディサラダ、赤大根、黒大根、聖護院大根、源助大根、練馬大根、三浦大根、守口大根、亀戸大根、ねずみ大根、四十日大根など。