うさぎの語源・由来

うさぎの語源には多くの説があるが、大まかに分けると以下のとおりである。
うさぎの古形は「う」で、「さぎ」を補ったとする説。
「ヲサキ(尾先切)」が転じて「うさぎ」になったたとする説。
「ウスゲ(薄毛)」が転じたとする説。
高句麗語で「うさぎ」を意味する「オサガム(烏斯含)」が変化したとする説。
特徴的な耳と口から、「ウス(薄)」+「アギ(顎)」からか、「ウス(失)」+「アギ(顎)」からとする説。

上記の中で、古形が「う」で「さぎ」が付いたとする説が妥当であるが、「う」が何を表したか定かではない。
先に「うさぎ」の語があり、のちに「う」の呼称が生じたともいわれる。
しかし、一拍語は嫌われる傾向にあり、後から一拍語に変化することは考えがたいため、「う」に「さぎ」が補われたと考えるのが妥当である。

古形「う」からとする説の中にも、「さぎ」については様々で、白い色から鳥の「サギ(鷺)」のこととする説。
「うさぎ」を意味するサンスクリット語「ササカ(舎舎迦)」が付いたとする説。
東国語形では「ヲサギ」といったことから、古形の「ウ」と「ヲサギ」が合わさったとする説などがある。

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