「ホルモン」という言葉の語源には複数の説があります。一つは、関西弁で「捨てる物」を指す「ほおるもん（放る物）」に由来するとする説です。また、生理的物質の「ホルモン（Hormon）」にちなみ、栄養豊富な内臓を摂り入れ、活力を得るイメージで名づけられたとする説もあります。
過去には、「ほおるもん」の説が有力視されていましたが、戦前には牛や豚の内臓以外にも、スッポンなどのスタミナ料理も「ホルモン料理」と呼ばれていたことが明らかになっています。そのため、現代では「ホルモン」が生理的物質に由来する説が有力視されています。
「ホルモン」は栄養価が高く、活力を与える料理として広く親しまれています。これらの説の多様性から、「ホルモン」が内臓料理の名前として定着した経緯が分かります。