「テロ」「ゲリラ」「クーデター」の違い

テロは「テロリズム(terrorism)」やドイツ語「テロル(Terror)」の略で、政治的主張を達成するために、暗殺・暴行・破壊などの暴力的手段に訴える主義。また、行為や傾向のこと。
ゲリラ(guerrilla)は、小部隊で敵の後方や施設内を奇襲して敵を混乱させる攪乱戦法。また、その部隊や戦闘員。遊撃隊をいう。

テロとゲリラの線引きは難しいが、基本的な解釈としては、テロは暴力的行為により恐怖や不安を拡散させ、政治目的を達成させようとする意味の政治用語。
ゲリラは、攪乱戦法を意味する戦法用語である。

日本の警察用語においては、上記の区別とは異なる定義があり、施設などを攻撃する対物テロを「ゲリラ」、個人を標的とする対人テロを「テロ」としている。
しかし、施設と個人のどちらにも該当するケースがあるため、国民に対する広報では「テロ・ゲリラ」と一括されている。

クーデターは、非合法的な武力行使に訴え政権を奪うこと。
テロで攻撃されるのは、普通、一般市民であるが、クーデターは政権内部での権力抗争であるため、特別な意味もなく一般市民が攻撃されることはない。
また、テロは暴力行為によって政治的主張を訴えることが第一にあり、政権を奪うという考えまであるとは限らないが、クーデターは政権を奪うことが第一にある。
そのため、クーデターは死傷者を伴わないケースもあり得る。

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