かまくらの中はなぜ暖かいのか
かまくらは冷たい雪で作っているのに、中は暖かくなっています。
かまくらが暖かい理由は、かまくらの構造、雪の性質、そして錯覚にあります。
かまくらの構造
かまくらの出入り口は1カ所で、風の入りにくい風下に作られています。
風下に出入り口を作ることで、冷たい外気が遮られ、七輪などの熱で暖められた状態を保つことができるのです。
また、暖められた空気は上昇し、天井に当たると下降します。
かまくらの中は比較的狭いため、この暖かい空気の循環が活発になっています。
雪の性質
雪自体は冷たいですが、雪には断熱効果があるため、かまくらの中は暖かくなります。
この断熱効果は、雪の中に多く含まれている空気によるものです。
空気は熱を伝えにくい性質をもっています。
その空気を多く含んだ雪も、熱を遮断する効果があるので、雪で作ったかまくらは、外の冷たい空気を遮断し、中の暖かい空気を外に逃がさないようになっています。
暖かいと感じる錯覚
かまくらの中が暖かいと言っても、外に比べれば意外と暖かいというだけで、暖房の入った室内に比べれば寒いです。
かまくらの外の気温は氷点下のことが多く、そこから外気を遮断している所に入れば、室内が0℃であったとしても暖かく感じます。