中国の戦国時代、秦と同盟を結ばせるために、遊説家の張儀が魏王を説得するために言った言葉。
出典に「楚韓の患い無くんば、則ち大王枕を高くして臥し、国必ず憂い無からん(楚と韓の両国から攻撃される心配が無ければ、大王は枕を高くして眠ることができ、国には憂患が無くなるでしょう)」とあるのに由来する。
戦国時代は、不意の敵の襲来に備えて地面に耳をつけたり、遠くの音が聞こえるように、えびら(矢を入れる武具)を枕として寝たりしていた。
戦いが終わると敵の襲来もなく、安心して高くした枕で寝ることができたことから、安眠する意味となり、転じて、安心する意味となった。