隴を得て蜀を望むの語源・由来

「隴」とは、中国甘粛省南東部の地名。
「蜀」とは、現在の四川省の地域のこと。
後漢の光武帝が隴の地方を平定したあと、蜀をも手に入れようとした自分自身の欲深さを自嘲したという故事に由来する。
また、魏の曹操が隴の地を手に入れた際、部下の司馬懿が「蜀の地も攻め取りましょう」と言うのを聞き、「すでに隴を得たうえに蜀まで望むとは」と言ったという故事からともいわれる。
『後漢書・岑彭伝』に「人は足るを知らざるに苦しむ。既に隴を平らげて復蜀を望む」とある。

出典:隴を得て蜀を望む – 故事ことわざ辞典

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