戒めるは、「忌み遠ざける」を意味する「忌ましむ」に由来する。
忌ましむは、忌み嫌う意味の動詞「忌む」に助動詞「しむ」が付いた語で、「しむ」の口語形「しめる」で「いましめる」となった。
奈良時代頃には、外れた行動や考えをしないように遠ざけることを求めた語であったが、平安時代末頃から、具体的な行為に対して罰したり縛ったりする意味でも用いられ、よくない行動に対して叱る意味が生じた。
また、他者の外れた行動を警戒する意味も加わったことで、鎌倉時代には、自分自身に対して用心する意味でも「戒める(いましむ)」が使われるようになった。