ハードボイルドの語源・由来

ハードボイルドは、英語「hard-boiled」からの外来語で、元来は、卵などの「固茹で」を意味する形容詞である。
この複合形容詞が現れるのは18世紀頃からで、当初は卵の茹で方を表すのみであったが、しだいに「卵が固く流動しない」という意味を持つようになった。
そこからハードボイルドは、「感情に左右されない」「非情な」といった心理面を表す言葉としても使われるようになり、第一次世界大戦後のアメリカ文学に始まった写実主義の手法や、感情に流されない主人公を描いた推理小説や映画のジャンルも表すようになっていった。

アメリカでは俗に、ハードボイルドがワイシャツなどを「固く糊付けした」の意味でも使われる。
また、「a hard-boiled egg」は「固茹で卵」を表すほか、「非情で意志の強い男」の意味でも使われる。

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