ヤモリの語源・由来

ヤモリは指先が吸盤状になっており、家の壁や天井、窓ガラスなどに張り付く。
また、蚊・ブユ・スズメバチなど、人体を刺す虫を捕食するところから、「家守り(屋守り)」の意味で「ヤモリ」の名が付いた。
ヤモリに似るイモリも、同様の命名と考えられている。

漢字の「家守」はヤモリの語源通りであるが、「守宮」は中国から伝わった「験淫術」という浮気防止の方法に由来するという。
日本最古の医学書『医心方』の「相愛方」にその秘術が記されており、「腹が赤くなるまで丹を食わせたヤモリを陰干しにし、その磨り潰した粉を女性の体につけると、拭いても粉の色が一生取れないが、男性と交わるとすぐに消える。そのため守宮という」とある。
古代中国では、この方法で宮女たの貞操を守っていたようで、守宮の「宮」は「宮女」のことと思われる。

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