ピクトグラムの語源・由来

ピクトグラムは、英語「pictogram」からの外来語。
「pictogram」は、ラテン語で「絵」を意味する「pictus」に、「描いたもの(書いたもの)」の意味を表す接尾辞「-gram」からなる造語である。
ピクトグラムの原型は、1920年代、オーストリアの社会学者オットー・ノイラートとイラストレーターのゲルト・アルンツによってデザインされた、非言語的な情報伝達方法のアイソタイプといわれる。
言語の制約を受けない視覚言語が国際的に注目され始めたのは1960年代以降で、世界的に広まるきっかけとなったのは、1964年の東京オリンピックのことである。
オリンピックのデザイン専門委員会委員長であった勝見勝が、各国すべての言語で表現することは不可能なので、絵文字を作ろうと提案し、競技種目や公共施設・設備などを表すピストグラムが考案された。
ピストグラムが体系的に作られたのは世界初のことで、これが高く評価されたことから、ピストグラムは日本発祥とまで言われるようになった。
1980年代以降、駅や空港などの公共空間を中心に、ピストグラムは広く普及した。

TOP
テキストのコピーはできません。